2010年5月25日火曜日

喘ぐ花園ができるまで

Make : Tokyo Meeting 05
出展しました。

以下、わたしたちの出展概要


「喘ぐ花を愛でる会」
サイバー花屋さんでは、物言わぬ花と熱烈なインタラクションを交わすことが可能です。あなたのお世話や愛情に、当店の花達は葉緑体を震わせながら応えてくれます。花達の囁きによって甘美な音楽を奏でることも可能。植物性トリップを求める方は当店へ。


・・・・。
くだらなさ全開ですが、楽しくつくりました。
しかし、その制作過程がわりと波瀾万丈だった。

実は、もともとゼミで作っていた喘ぐテルミンを出展する予定だったのですが、主催のオライリー社から「お子様連れもいらっしゃるので…」とNG指令が。早稲田大学まで作品をチェックしに来て頂いた結果、喘ぎ声を出すシステムはセーフ、ただ作品の外見が卑猥すぎるのでそこをどうにかすれば出展して大丈夫です、とのこと。
ただ、それが分かったのが開催日の一週間前。一から本格的に外装を作り直す余裕はありません。

とりあえず、見慣れた既製品が喘いだら面白いのではないか?と、
喘ぐカロリーメイト、喘ぐたべっこ動物、喘ぐバスクリンなど、色んなものを喘がせてみようとスーパーやドラッグストアを物色して買い漁りました。
しかしその帰りに心を和ませようと立ち寄った近所のお花屋さんで花のエロティシズムにふと気付き「生きた花が喘いだら面白いかも!」と、早速制作班の実装担当者に連絡。
花は女性性や女性器のメタファーになりやすいし、植物が喘ぐってアニミズム的なものにも繋がりそう!とこじつけてみたところ、相方もノリノリだったので、喘ぐ花に決定。
造花で実装しようという話もあったが、やはり扱いが難しくとも生々しくエロエロしい生きた花を使用したかった。ジョウロで水をあげると「もっと、もっと…!」「そこ…!」とか喘いで鉢植えがLEDで赤く色づいたりしたらくだらなくて面白いね、という話に。
しかし、そのセンシングの方法をどうすればいいのかで膠着。
テルミンのシステムを引き継いで、赤外線センサーで距離を測るのがやりやすいけど、それだけじゃせっかく植物を使う必然性が薄い。

乙女工作部でお世話になっている阪大教授の安藤英由樹さんやくがちゃんに相談してみたところ、
加速度センサーや圧電素子で、植物をつついたりさわったりした時の振動をセンシングする方法、
また、湿度センサーよりも価格の安い温度センサーを使用し、キンキンに冷やした水をかけるorダスターを「農薬」というラベルを貼ってかけてもらい、その温度の変化を感知して喘いでもらう、などといった有力な方法が浮かび上がりました。

↓会議中の試行錯誤ノート


これね。圧電素子。

その日のゼミ後にいつものお食事会中に実装方法を話し合い。
草原先生に「電子工作に耐えうるような丈夫な茎をもった花にした方がいいわよ、アジサイとか」というアドバイスを頂く。
で、実装方法がようやく決定したのが開催日の前々日の深夜。

開催前日は、とにかく修羅場ってました。ほとんど1から作業。時間との戦い。
わたしはプログラミングや実装以外のあらゆること、外装やストーリー、キャプションのデザインなどを担当していたので
花にそれぞれキャラクターやストーリーを設定し、それに対応したセンシングのシステムを妄想しながらお花屋さんで花を物色。
一見お花が好きな乙女を装いながら、頭の中は「この花をどう喘がせるか…?」ということでいっぱいでした。お花屋さんに異物混入。
実装担当の相方は、秋葉原へ部品の買い出しに。
ただ彼はきわめて朝が弱い/遅刻魔だと予めわかっていたので、実際の作業をする前にキャプションや外装制作をひととおり終わらせておきました。
実際、センシングの実装を開始したのは夕方。。間に合わない気配が濃厚。

で、やっぱり開催1日目は正午ぐらいまで正常に作動してませんでした。
元々使ってた赤外線センサーすらちゃんと動いてなかった。
14時ぐらいからようやくはずかしがりやのアジサイ「愛子」が動き出しました。

しかしいつもどこかしら未完成だったので、「すいません調整中なんですが…」と毎度言うのが申し訳なかったな。
ただ適当に喋りまくっていたら、システムは作動してなくとも面白がってくれて名刺だけはどんどん売れて行きました笑

圧電素子を使ったタッチセンサーは二日目にようやく登場。
ツンデレで寂しがりやのバラ「素子」がお披露目されました。
センシングのシステムが二種類に増えるとお客さんの反応もかなり良くなった気がします。みんな笑ってくれてよかった…
製品化の話がきたり(本当かどうか謎だが)、人だかりができて嬉しかったです。

しかしこうやって書き起こしてみると、いかにぐだぐだ&無茶なスケジュールで制作してたかわかるな…
でもギリギリな中でスピード感を持って制作するスリルは結構やみつきになります。文化祭ノリ。
しかし、こういったスリルの中の快感を体験するから人はギリギリまで行動できなくなるんだそうです。
気をつけよう。。

1 件のコメント:

  1. おもしろい!
    用事があって行けなかったのですが、是非見に行きたかったです....

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