2010年5月15日土曜日

Gadget OK!

木曜日は、ゼミの教授主催のシンポジウムがありました。

デバイスアート・シンポジウム
<日本のメディアアート>の特質を考える
パネリストの面子が凄い。
岩田洋夫氏 (筑波大学)八谷 和彦氏(アーティスト)稲見昌彦氏(慶應義塾大学)土佐信道氏(アーティスト、明和電機)Erkki Huhtamo氏(UCLA)草原真知子(本学教授)
なんとまあそうそうたるメンバー。。。

シンポジウムで結構ありがちなのが、各々の自己紹介だけで終わっちゃって、ホットなディスカッションにならずに終了。のパターン。
メディア芸術祭のシンポジウムとかでも結構このパターンがあってがっかりする事も多々あった。。
ただ今回はパネラーの八谷さんたちがこのあたりをかなり自覚的に考えて下さっていて、八谷さんが土佐さんにいきなり喧嘩ふっかけたり笑、かなりアツいディスカッションになりました。会場も大いに湧いた。

打ち上げでも熱い議論が沸き上がっており、非常に刺激になった一日でした。
以下、面白いなーと思った議論をTwitterでまとめたのでその貼付け。

●アートかジャンクかを線引きするのは、結局は覚悟だ、という話がシンポでも打ち上げでも続いてた。
ねじの一 本外れた思考を最後まで続けるという覚悟。誰も認めなくても作品という覚悟。
先にやられたことに対して、自分が新たに発見したと思われる何かをいかにマッ ピングして戦略的に考えるかが大事。

●アーティストは100年単位でマーケティングをしている。2、3年先ではなく、変態的な直感によって未来の 世界や人々の潜在的な欲望を予観する。
ただ、大衆にはドロドロの原液のままじゃ売れないから、薄めてカルピスウォーターにして売る。
 
●デバイスアートの作家の場合、マーケティングすべき場は億単価でポーンとバイイングされる美術のマーケット と、3000円単価で大量生産する大衆へのマーケットがある。
その板ばさみの間で自分をどう売り出すのか、彼らはかなり戦略的に考えている。デバイ スアートは大衆がパトロン。

八谷さん、割と色んな所でお会いする機会はあったのだけれど
なんとなくびびってちゃんと話したことなかったので、今回の打ち上げで初めてまともに話したかもしれん。
とあるメディアアーティストの方も同席しており、彼のアーティストとしての人生相談が舞起こったのだが、物凄く真摯に優しく答えていて、なんだか感動してしまった。ファンになりました。。

デバイスアートは、美術界だけをパトロンとしないのが本当に面白い。
アート、エンジニアリング、デザインの境界が限りなく融けて一体化している。
それだけに大衆性との狭間で悩むアーティストも多そうなんだが、観る人のバックグラウンドによって色んな解釈や感じ方ができるのは素敵なことだなー。
メディアアートというニッチな学問分野を選んで本当に良かった、と再確認した一日でした。

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